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クリプ-みにぃ

クリプ-みにぃ

みにぃママの検査体験記 …眼科編

2004年、夏…
みにぃの2回目の出産の子供達は4ヶ月になろうとしていました。

今まで、7匹の赤ちゃんがみにぃから生まれてる事実があって
本格的な遺伝性疾患の検査をするという事は…とっても勇気のいる事でした。

… … …

私は…ワンコに赤ちゃんを産ませる事はずっと…
ロシアンルーレットみたいなものだなぁと思ってきました。

何発銃弾が入ってるかわからないピストルをコメカミにあてて、目をつぶって
引き金をひく。。。

イキモノだから、病気の子が出るという事は仕方がない。
たまたま弾が出てしまったということ。と…。

ただ…
もし、病気の子が生まれてしまったら。
障害のある子が生まれてしまったら。
その時は責任を持とう。と…それだけを考えていました。


でも
もしピストルに入ってる銃弾を事前に減らす事が出来たら?

銃弾をコメカミにあてる行為そのものは…どれだけ検査しようと決して変わらないけど
少しでも精神的負担が減らす事が出来る方法…

そう思ってみにぃを病院に連れていきました。

これから先

ティーカップサイズが確立された時。
どこかで…みにぃの元気印の血が残ってる事。

少し大げさだけど(笑)
その、ちっちゃな夢をかなえる為に…。。。

… … …

犬の遺伝性疾患といわれてるものは多種存在します。
関節系では、股関節形成不全(HD)肘関節形成不全(ED)膝蓋骨脱臼(パテラ)眼科では若年性白内障、進行性網膜萎縮(PRA)。その他に水頭症、てんかん(脳の神経細胞に器質的変化の無いものは遺伝性と言われています)、先天性聴覚障害、血友病A、先天性の心臓病、若年性糖尿病…その他。。。

すでに多くのHPで取り上げられていますので、ここでは説明をつけません。

このすべての疾患が完全に遺伝性のものであると言い切れないものもあります。
生活習慣や環境で発症してしまう場合、外傷性(怪我)でなってしまう場合もあり遺伝子自体が解明されていないものも多数あります。

そして…何度も書きますが

生まれてすぐに所見が出るもの。成長の過程で少しずつ発症するもの…
5歳や6歳にもなって突然発症するものもあります(PRA、てんかんなど)

みにぃは既に3歳になっていましたし、通常の健康診断はよく受けていましたので
まずは、PRAの検査。眼科を受けてみようと思いました。

そして、殆どもう心配のない関節系の疾患も。(興味もありましたし、みかんの予行練習も兼ねて)

[眼科編]

ちょうど日記にも書いていましたが
その頃、みにぃやサクラの[涙焼け]がとっても気になっていて…。。
眼科専門医を見つけたところでしたので…そこで一緒に受ける事にしました。

その調べる機械は…

うーん。視力検査に用いる機械みたいなものでした。
ワンコを…双眼鏡の覗く部分みたいなものに目が合うように、機械のアゴを乗せる部分にアゴを乗せさせます。

向こう側には先生が座り、機械の操作をします。

近くのモニターに、みにぃの可愛いおメメが大きく写って…
動かないように押さえつけてる(笑)私にも見れます。

目がアップになってるついでに[逆さまつげ]のチェックもしました(笑)

次々にレンズのようなもの(名前はわかりません)を換えて…
角膜、虹彩、レンズの様子、眼底などの検査をしました。

角膜…オッケーですね。
ここに影が出てると白内障です。綺麗ですね。
…ここが濁ったり色が変わったりしてるとPRAの兆候です。綺麗ですね。

こんな感じで進みました。

で。サクラが色素が薄いので目がちゃんとしてるか確認したかったので
同じように…見せてもらいました。

なんか、イメージ的に色素が薄いと…目が心配な感じしません??

いや---サクラのおメメ(角膜など)綺麗でした(爆)
私が心配してた部分は全然大丈夫だったのですが…

その前に見た[3歳のみにぃ]と全然違いましたよ。

ピカピカでした。若いって~こういう事なんだって思いました。

赤ちゃんのホッペと自分のホッペを比べたような感じって言うんでしょうか。

目の中だって…若い子は綺麗なんだなぁ。。

たぶん…この検査を生後4ヶ月でする人はいないと思います。
1歳半ごろですよね。普通(笑)

あんな綺麗なワンコの目の中を見れて良かったです

(ああ…なんてオタクな感想(^o^;...)

かかった費用は、涙焼けの治療と合わせて諭吉様4枚。。(きゃ-)

実際、1頭だけの遺伝性疾患の検査は1万五千円ぐらいです。

この検査は繁殖を決めてから毎年一回受ける必要があります。

みにぃは後1回…四歳半で一度受けて疾患が認められなければ、PRAの心配は無いといわれています。

[PRAの検査の実際]

アメリカにはCERF(犬の眼登録協会)という眼科専門の登録機関があります。

繁殖する犬はACVO(獣医学眼科大学)の学位を持つ眼科専門の医師の診察を受けて遺伝性眼科の疾患が認められない犬だけにCERFの証明書が発行されます。

この証明の有効期限は1年ですが、OFAのデーターベースに登録する事が出来ます。(OFAについては関節編で詳しく解説します)

日本ではこのCERFに添った検査をしてくれる眼科専門の獣医さんはかなり限られています。
検査をしてくれる病院…kyokoさんのHPで紹介されていました。。
今回のみにぃの検査は、こちらでも紹介されている病院です。

ただし、この検査は…そのワンコ自身がPRAではないという証明だけしか出来ません。
PRAの遺伝子についてはかなり解明されているので血液検査によるキャリアの特定も出来るのですが…日本には、その機関がありません。
アメリカの機関(OptiGen)に血液サンプルを送る方法もあるのですが、なんと検疫が必要なんです。
語学力に問題のあるわたくしには、敷居がぐーんと高いものになっています。

これから先、そのような機関が出来ることを望みますが、現実には…この検査を繰り返す事が日本では最善かと思います。

… … …

上記の文は2004年に書いたもので2006年現在、日本でも検査出来る機関が
出来ましたのでお知らせいたしますね。

カホテクノさんです。こちらでPRAの検査が出来ます。
早い段階でkyokoさんよりこちらの会社を教えて頂いていたのですが、トイプードルが検査の出来る犬種では無かったので待っていました。
2006年2月にカホテクノさんより連絡を頂き、みにぃの検査をしました。
我が家では、みにぃとみかんが検査済みでノーマル/クリアでした。
PRAについては種類がかなり有り、どこまで確実かはわかりませんが国内では現在はこの方法しかありません。
もちろん眼科には他の遺伝的病気もありますので、上記の眼科専門医の検査も合わせて行う事をお勧め致します。


2006年9月 


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